今年も残すところ、あと1週間余りとなりました。

心なしか、街を行く人々のテンポも速くなっているような気がします。

街を彩るイルミネーションが綺麗ですね。

街中が華やかになるこの季節が、私は1年中でとても好きです。

 

 

ある社長さんが教えてくれました。

 

「社長の一番、大事な仕事は、覚悟を決めて責任をとり続けることだ。

例えば、沈みゆく船があるとする。

その船の10人を見捨てれば、残りの100人が助かると分かったときに、10人を見殺しにして、100人を助ける決断ができるか。

そして10人を見殺しにしたことを、自分が死ぬまで責任を取り続ける。

そういう覚悟がある人が社長になれるんだ」

 

聞いた時には、正直、びっくりしました。

社長という立場のシビアさと、覚悟を思い知らされました。

でもあとで分かりました。

社長がこういう覚悟でいてくれるからこそ、社員は安心してその社長のもとで働けるのだと。

 

「泣いて馬謖を切る」の故事でもおなじみの、「三国志」の蜀の諸葛孔明は、信頼する部下の馬謖がその驕りから大きな失敗をして大勢の部下を死なせたときに、迷わず責任を取らせ、死罪にしました。

けれども孔明は、馬謖の遺族を手厚く保護しました。

そして馬謖を登用した自分の地位(皇帝に次ぐ国内第1位だった等級)を下げるよう、主君に奏上して、自らも責任を取りました。

国力の低かった蜀ですが、孔明の公平で覚悟ある責任の取り方を見た蜀の人臣は、孔明を信頼して、度重なる戦に耐えたのでしょう。

諸葛孔明のこの態度は、私に「覚悟を決めて責任を取り続ける」という話をしてくれた社長の言葉を思い出させてくれます。



あなたは日々、どんな覚悟で仕事に臨んでいますか?

 

寒さが続きますが、どうぞ、お体をご自愛のうえ、実り多き年末年始をお迎えください。

 

2012/12/24
Category│